全自動麻雀卓GAZZとBS トラブル対応

全自動麻雀卓GAZZとBS トラブル対応

トラブル発生時(サイコロボタンのランプが点滅)には機械全般に共通している事ですが、卓上の牌と機械内部の牌を全て取り出して初期動作へ1度戻すことが必要です。

1.トラブル発生時の対応手順

トラブル発生時には、サイコロBOXのサイコロボタン箇所にランプが点滅します。
積棒の表示個所に番号が表示されます。
01-時間内にセットが正常にされない問題
牌の不足または機械内部で牌のセット動作が正常に行われていない。
03-エレベーター部の上下動作の問題
04-機械内部での牌が2段に積まれる個所に問題
08-サイコロBOXの上下動作に問題
問題が発生して対応がわからない場合の対応手順。
①卓上の牌を牌ケースにかたずける。
②機械の天枠を取り外す。
③天板を開く
④機械内部の牌を全て取り出す。
⑤天板を閉める
⑥2.初期動作へ戻す方法を参照してリセットする
⑦サイコロボタン箇所にランプが点滅していない場合(セットランプ点灯)の場合
機械内部に残っていた牌の色から投入して機械の動作を確認します。
機械内部に牌が残っていた場合に、青色の牌が残っていた時に青色の牌から投入を始めれば
セット時には問題なく同じ色でセットが完了します。
違う色の牌で始めてしまうと、牌が残っていた場合に混ざってしまいますので注意して下さい。
初期動作へ戻した後に再度、ランプが点滅している場合
問題が解消できていないので、機械内部に牌・点棒・コインなどが何処かに引っかかっていないかを確認して下さい。部品の破損なども確認できる場合には見て下さい。
原因がわからない場合には、弊社へご連絡をお願いします。
電話で内容を確認しながら対応をご説明致します。
⑧問題が解消できた場合には、引き続きゲームが可能です。
解消できていない場合にはお手数ですがご連絡をお願いします。
TEL 03-5612-9820 まーじゃんSHOP アジャスト

2.GAZZとBS初期動作(リセット)へ戻す方法

GAZZとBSの初期化(リセット)方法は、サイコロボタンを対角に2か所3秒以上長押しします。初期化(リセット)が正常に行われた場合には「ピィー」と音が鳴りセットランプが点灯します。

全自動麻雀卓GAZZ サイコロBOXリセット操作1

全自動麻雀卓GAZZ サイコロBOXリセット操作2

機械内部の牌が規定時間内にセット準備が完了しない場合、機械はタイムオーバーによりトラブル発生の認識をします。
問題が発生している場合には、全ての牌を機械から取り出して初期化(リセット)する必要があります。
牌の入れ忘れなどによる場合には、サイコロBOXを上下させるボタンを1度押すことにより、機械は継続して動作を始めます。

全自動麻雀卓GAZZ サイコロBOXリセット操作3

3.牌の詰まり GAZZ1・2型 BS ベルトタイプ

何らかの理由によりベルトで運ばれる個所に牌が詰まり、トラブルが発生する場合があります。通常ベルト上では、背の面(色の面)が上向きに牌が運ばれて行きますが、横向きに牌が入ってしまう場合があります。
割りばしなどの棒状のもので押し戻してあげれば、取り出すことが出来ます。
上記の初期リセットを行い、最初から初めて対応します。
機械内部の部品や調整が正常であれば連続して頻繁に起こるトラブルではありません。
ベルト内部の牌詰まり

4.GAZZのリーチ音声が鳴りやまない

GAZZのリーチ音声機能は光センサーで点棒を認識しています。
下記写真の丸の位置に点棒を認識した場合にランプが点灯します。
リーチ音声が連続する場合は、リーチ棒の置場部分に強い光が当たる事により起こります。
外からの光が強かったり、室内のスポットライトや強い光により問題が起こります。
外からの光は日中に起こりますが、光を遮断するカーテンなどを使用して頂ければ問題は起きません。
室内の光の場合には、センター部に強い光が当たらないようにして頂く必要があります。
GAZZサイコロBOX

5.エレベーターが下がらない。牌がのらない。

エレベーター部分の下に点棒などの異物が落ちている場合、エレベーターが一番下まで下がらなくなります。
この場合には、異物を取る必要があります。
エレベーターの両端を水平に上に持ち上げると、エレベーター部を取ることが出来ます。
力任せや斜めの状態で無理に持ち上げてしまうと、エレベーター部のシャフト位置がずれてしまい別の故障の原因となります。
優しく水平に持ち上げる必要があります。
割りばしなどの棒状の先にテープをつけて異物を取ります。
エレベーター部の両端を持って水平にし、シャフト部分が穴に入るように合わせてゆっくり下ろしていきます。
エレベーター部にはそれぞれの面で調整をしていますので、東西南北の面がバラバラにならないように注意します。

6.セットされている牌の枚数がおかしい

並んでいる牌の枚数がおかしい場合には、機械内部のゲームダイヤルの番号を確認して下さい。
ゲーム番号の切り替えをした直後の場合には、電源を1度OFFにしてから電源を入れて下さい。
念の為、初期リセットを行ってから初めからやり直してみて下さい。
天板を開いた状態で機械内部を動作させている場合には、牌を読み取るセンサー箇所の誤動作です。天板を閉めた状態であれば問題ないはずです。

7.天板を開いている時に機械が動作しない

機械には内部スイッチが付いています。
天板を開くとスイッチがOFFになり、機械は動作しません。
安全面を考慮した設計の為、動作しないようにしています。
天板を開いた時に機械内部の動作をさせたい場合は、内部スイッチをONの状態にする必要があります。電源スイッチ側の右の角の柱部分に磁石の板が付いていますので、外してスイッチ面の上にのせればスイッチがONの状態になり機械を動作させることが出来ます。

8.リセットが出来ない

サイコロボタンが点滅している時には、リセットが出来ない場合があります。
サイコロBOXを上下させる赤いボタンを押すと機械が動作します。
リセットさせるのにボタンの長押しが不十分であったり、ボタンが正しく押せていない場合にはリセットが正常にできないので何度か試して下さい。

アモスマーテル

最近、急激にアモスマーテルの故障が多くなってきました。
販売されてから10年以上使用されてきたものもありますから当然と言えば当然ですね。
しかも、マーテルに使われている部品の多くがプラスチック製品でメインモータもかなり非力です。
メーカーでは交換部品の一部がもうありませんので、在庫がない部品がダメになってしまうとアウトです。
どうしても直したい場合は、中古の部品を使うしかありません。
基本的には、買い替えをお勧めします。

最近の問題の中で静電気によるトラブルとは断言できませんが、乾燥した状態で静電気が起こりやすい環境で機械を動作させると色々なトラブルが発生しました。
湿気の多い環境で使用すると正常に動作します。
この場合にはCPU基板などが怪しいですが、不明です。
CPU基板はメーカーに在庫がない部品です。
静電気防止用スプレーなどで一時的にトラブルを防止できるかもしれませんが効果はわかりません。
くれぐれもご使用の際にはセンサーなどに掛からないように注意して下さい。
牌にもつかないようにしないと牌が滑ってセットしなくなります。
ご注意を!
マーテルは牌の掃除をこまめに行いましょう。とても重要です。
 

■ターンテーブル内の牌が磁石のついたレールにうまくつかない場合

走行チェーンとターンテーブルのボッチ部分のタイミングがずれている可能性があります。走行チェーンのギアの駒合わせ調整が必要です。

■牌のカウントミス

センサー不良の可能性があります。
牌をカウントしているセンサーを正常にカウントしている箇所と不良になっている箇所を入れ替えて確認して見ましょう。

■走行チェーンが動かない

ユニットのどこかに干渉している可能性があります。
待機台周辺のユニットが正常の位置に戻っているか?

トラブル時の確認内容の資料
*個人閲覧のみで商用利用はしないで下さい。
資料はPDFのファイルとなります。

▶ マーテルの操作方法

▶ 機械内部名称

▶ 掃除の仕方

▶ 牌の取り出し方法

▶ トラブル時の確認事項

 

■走行チェーン

アモスギャバン・モンスター・コングとアモスマーテルも基本的には同じ構造です。

 

 

むやみに分解すると取付に苦労しますので、ご注意下さい。

 

点数表示枠 テンパル2

点数表示枠 テンパル2

テンパル1の後継モデルがテンパル2
点棒の質が向上し、点棒を収める箇所のドア部分を開いている状態でも持ち点が表示されるようになった。
テンパル2はパル枠と枠の形状が違うだけで、基盤や配線等は同じ。
メイン基板には2種類あり、初期型・後期型により調整方法が若干異なる。

 

 

 

 

 

 

 

点数表示枠 テンパル

点数表示枠 テンパル

マツオカメカトロニクスのセンチュリー用に開発された点数表示枠。
雀豪系や雀友系の機種用にも販売された。
*枠の大きさがセンチュリー用とは違うので注意。

点棒の汚れや接点部分の金具等の接触不良などで表示がくるい易かった。
点棒を収める箇所のドア部分を開くと表示がしない。
ドアの開閉により点数読取のスイッチがON/OFFの状態になる為。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雀豪系 本体

雀豪系本体

■雀夢A型(雀豪MK1)

MK1のサイコロBOXは指でリングに触るとサイコロが動く仕組みでした。
MK3が販売されてから、MK1がオーバーホールされて販売されるときにサイコロBOXをMK3型にして販売する業者が多くありました。
また、機械内部を一部改良してMK3サイズの牌を使えるようにして販売(中古)も多かったです。
雀夢という名称でしたが製造の権利(特許)が譲渡(金銭売買)されたことにより雀豪という名称に変更されました。でも、権利の譲渡はmk3製造時期なのでmk1は雀夢A型で認識されています。
販売当時は点数表示などなく新品で60万円以上。プレミア価格が付いて80万円以上で購入するお店や人がいたくらいです。
雀華は雀夢A型のコピー版です。

後期型のA型はサイコロboxにリーチ点棒を置けるように穴が作られ、点棒を立て置きにすることが出来ました。

■雀夢MK2(雀豪MK2)

MK1の改良型。リーチ棒を横置きに対応。サイコロはボタン式に変更。
MK1とMK2は牌を前に押し出すプレートがビスを外さないと取れないのが面倒でした。古くなってくると意外と牌が引っかかりますから。
電源スイッチはMK3同様に機械底面のスイッチを下から上に押す方式。
サイコロ・開閉ボタンが小さいのでやや使い勝手が良くありませんでした。

■雀夢MK3(雀豪MK3)

カキヌマ技研倒産後、製造販売権を電元オートメーションが取得し、雀夢から雀豪に名称を変更。
*元々、雀夢A型系は電元オートメーションで製造されていました。

MK3初期型はサイコロBOXがねずみ色でした。
従来の雀豪MK3はサイコロBOXが黒色となります。

MK3では、MK1・MK2よりも牌のサイズが少し大きくなります。
型が新しくなる事により、牌のサイズも大きくなっていきます。
MK3販売時には点数表示枠テンリーダーが販売されます。
麻雀店では点数表示機能付きの麻雀卓導入が加速します。

■雀豪DOME/DOME2

MK3 後継モデル

MK3よりも使用する牌のサイズが大きくなり、サイコロBOXでは積棒表示やリーチ音声が標準装備でした。
サイコロBOXが特徴的です。はじめは透明レンズがドーム型でしたが、不評により円筒型になりました。

DOME販売時にはセンター部分に液晶画面を使用したジョイナビ。枠はテンリーダーというモデルが関東の麻雀店を中心に多く設置されていました。
ジョイナビは点数集計機能を持ち、サイコロは電子式タイプでした。

テンリーダー・ジョイナビを開発した会社では、中古のMK3をDOMEの牌が使えるように卓の内部を1部改良して、ジョイナビ・テンリーダーのモデルとして再販していました。
リース・レンタルの販売もしていましたので多くの麻雀荘に導入されました。

DOMEにはWIDEという大型33サイズの牌が使えるモデルが販売された時期がありましたが人気はありませんでした。

■雀豪昇竜/昇竜2 MJ JAPAN

雀豪系となりますが、雀夢A型系の機械構造とは全く異なります。
昇竜はDOMEと並行して販売されている時期がありました。
*DOMEの内部構造の一部(特許)が大洋化学に譲渡(金銭売買)されます。
裁判上でも問題にも発展しました。

雀豪昇竜本体

配牌式の全自動麻雀卓です。
手配が最初に機械内部から上がってきます。
手前に牌を4面の箇所で引き終わると山が上がってきます。
電元オートメーションが倒産をしてディエィアイに権利が譲渡されました。
*内部組織的にはあまり大きく変化はしていなかったです。
権利譲渡に伴い、昇竜からMJ JAPANに名称が変更されます。
しかし、ディエィアイも数年で倒産となります。
ここで雀豪系の製造は終了となります。
昇竜の重要な内部機構に関する特許が2件、大洋技研に譲渡(金銭売買)されます。
その為、昇竜モデルが作られることは特許の問題からほぼ作られることはなくなりました。
大洋技研のアモスレックスに機能の1部に使われています。

雀酔系 点数表示モデル

雀酔系機種には点数表示モデルはありません。

雀酔系モデルに点数表示枠を取付する場合に、アモスのモンスター枠がお勧めですが、取り付けに工夫が必要です。
機械の外側部分に小さい角材を使用して、枠を受ける部分を少し高くする必要があります。また、電源供給を別のコードを作って出来る様にする必要があります。

持ち点数表示枠 EAGLE ONE イーグルワン

点数表示枠 EAGLE ONE イーグルワン

自分や相手の持ち点が自動的に分かり、とても便利な機能です。
表示なしの通常枠を点数表示枠に交換する事により使用可能となります。

イーグルワン対応機種
・雀豪MK3
*雀夢A型・MK2・雀豪DOMEは要相談。
・雀友旧タイプ・アルファタイプ
・雀風・ドラジャン
・センチュリー 各タイプOK

 

 

持ち点数表示枠イーグルワン
全自動麻雀卓用の点数表示枠

 

販売:まーじゃんSHOPでお求め頂けます。

 

 

アモス本体紹介

AMOS 本体 内部構造

■旧タイプ型

アモス1型から4型が該当。
雀竜・アモスマーテルも基本構造は旧タイプ。
牌をつり上げる方式により各部にセット。

◎アモス1型から3型までは電源スイッチが機械本体の側面部にあり。

◎アモス4型は機械本体の下部にあり。

 

■新タイプ

基本構造は1種類。
装備されているユニットにより標準型と配牌仕様型があり。

◎標準型

 

◎配牌仕様型

 

 

 

アモス系 トラブル・メンテナンス

メンテナンスのマニュアルをPDFにて公開します。
あくまでも個人での修理対応のみ閲覧可能とします。
商用利用は認めませんのでご理解下さい。
作業についての一切の責任は負えません。
電話でのご相談も対応致しませんので、ご自身でご判断下さい。

■本体

旧タイプモデル

アモスギャバン・モンスター・オーシャン・コング・コングB4が該当します。
アモスには1型から4型まであります。
*周波数が50HZ(関東)/60HZ(関西)の地域で限定されますので引越し等での利用の場合には注意が必要です。
3型モデルでギャバンの低価格版として雀龍もありました。
アモス旧型をベースにした商品でアモスマーテル・プレジャーがあります。
マーテル・プレジャーも製造中止になりましたので、現状では旧タイプモデルは製造されていません。

アモスマーテル系の部品はまだ入手できますが、今後、故障の際に部品が入手できなくなりますので注意が必要です。
*アモス系の機種は、プラスチックパーツが多い為、他の機種に比べると耐久性が高くありません。使用頻度が高い人は修理よりも買い替えの方が得策な場合があるかもしれません。

アモスの旧タイプモデルは牌が汚れてくると機械の構造上、牌が機械に落ちてしまうことがあります。アモスの旧式モデルを使用する場合には、牌の掃除を他の機械よりもこまめに掃除が必要です。

・牌がうまく運ばれない場合

① 機械内部の走行チェーンがターンテーブルの突起物との位置関係がギアのこまずれしている可能性があります。
牌を拾うタイミングが合っていないと牌がうまく運ばれなくなることがあります。

調整資料 → タイミング調整